ビジネスコラム

デザイン、サプライ、設計に関する様々な話題をご提供します。

弊社のビジネスに留まらず、美しいもの、興味を惹かれたものを森下工房(株)社長が撮影し た写真と共にお届けします。

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河童橋と穂高連峰

〒390-1516 長野県松本市安曇上高地

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ウェストン碑

この写真について

この建物について
名称 河童橋と穂高連峰
見所 上高地のシンボル、河童橋と雄大な穂高連峰の眺め。木の吊り橋は5代目でまだ新しく、安心の高さでのんびり渡れます。
制作 明治24年(1891年)
ひとこと

この写真について
お話しします。

深い深い霧の向こうへ歩いて行くと広がる河童の国。文明的で野蛮な河童達が生き生きと暮らしている。

芥川龍之介が描いた河童の世界の入り口が、ここ、河童橋となります。

河童のお話しの中では、穂高連峰へ登ろうとする若者が霧の中を梓川沿いに登り、途中、パンとコンビーフで休憩を取るところで河童と出会います。

芥川の生きた過去の日本を生き生きと写し取った河童の世界、かつては静かな一人旅の舞台となった上高地ですが、現代では観光登山のメッカとして大変な賑わいを見せています。

河童橋は交通機関から近いこともあり、夏休みはご家族連れとご家族連れの間をすり抜けるような混雑ぶりです。

今回の写真のように綺麗に風景を切り取れたのは、撮影時間もございますが、自粛の影響が大きかったのでしょう、今年ならではの写真となりました。

今年も夏は非常な暑さでしたが、上高地は別世界のような涼しさでした。都心部でしたら朝から晩までエアコンをつけても間に合わない暑さですが、上高地の朝はひんやりと涼しく、写真のように川沿いにうっすらと靄がかかると、まさに河童の世界を感じます。

ここから2時間歩いた先、横尾山荘から挑む本格的な登山の魅力も格別ですが、体力に自信の無い方、今年も引きこもり生活で歩く自信が無い方は、次の夏には是非、橋の上から穂高連峰を堪能して頂きたいです。