ビジネスコラム

デザイン、サプライ、設計に関する様々な話題をご提供します。

弊社のビジネスに留まらず、美しいもの、興味を惹かれたものを森下工房(株)社長が撮影し た写真と共にお届けします。

お客様のビジネスや新しいアイデアにお役立てください。

姫路モノレール軌道跡

兵庫県姫路市延末382−6

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姫路モノレール軌道跡です

この建物について

この建物について
名称 姫路モノレール軌道跡
データ 建築:1966年(兵庫)
運営者

姫路市交通局

見所 市街地に残るコンクリートの遺構。解体されつつあるが手柄の設備はモノレールの軌条まで含めて保存されている。車両の見所は非常に珍しいロッキード式と呼ばれる二種の軌条を用いた走行システムと低くフラットな床。
ひとこと

この写真について
お話しします。

お客様に安心・安全に利用して頂く事。それは我々、客室内装や外装の設計に携わる者の念願です。

しかし、仕事上では様々な制約が掛かった状態で設計を行うことになります。

現在の日本の素晴らしい技術を用いてこそ、客室をできるだけ広く使え、かつ収納ができるデザインが可能なのです。

交通機関においてはどうでしょう。身近を走る「ワンステップバス」など老人にも乗り降りしやすいように改装されていますが、それでも車内後部の座席に行くには階段を上る必要があります。

しかし、今から55年前の姫路市にフラットで広い床を取り入れ、さらに高速で揺れない乗り物が公開されました。

それが姫路モノレールです。

姫路市街地を見下ろしながらゆっくりカーブするコンクリートの路線跡はノスタルジックな印象を抱かせます。

姫路大博覧会に合わせて開業されたモノレールですが、残念ながら路線が非常に短かったこと、運賃が高価であったことから利用者数が奮わず、日本ロッキードモノレール社の解散もあって僅か8年後の1974廃線となってしまいました。

モノレールの軌道が高層アパートを貫き、そのアパートに大将軍駅という駅まで存在したことは有名な話です。

今も姫路市街地に残る軌道跡を眺めながら、時代を先取りしたバリアフリー車両に思いを馳せては如何でしょうか。車両は今でも手柄山にて展示されています。