ビジネスコラム

デザイン、サプライ、設計に関する様々な話題をご提供します。

弊社のビジネスに留まらず、美しいもの、興味を惹かれたものを森下工房(株)社長が撮影し た写真と共にお届けします。

お客様のビジネスや新しいアイデアにお役立てください。

神戸銀行野里支店遺構

〒670-0868 兵庫県姫路市大野町77−2

MAP(Googlemapを開きます)

神戸銀行野里支店遺構

この写真について

この建物について
名称 神戸銀行野里支店遺構
見所 野里街道のレトロな町並みを散策していると現れる石造りの重厚な建物と、錆びているが現役で利用されている掲示板
ひとこと

この写真について
お話しします。

山崎豊子原作のドラマ「華麗なる一族」が放映されたのを覚えておられるでしょうか。京阪神を舞台に、主人公が進める銀行の合併と製鋼会社の破綻により追い詰められる御曹司役を木村拓也氏が熱演されていました。

その合併する銀行のモデルになったのが神戸銀行と太陽銀行で、他行とも合併を繰り返して現在は三井住友銀行となっております。

モデルになった山陽特殊製鋼さんは無事に経営危機を乗り切って、現在も姫路を代表する企業として活躍されております。

神戸銀行も元は播磨地域に密着した銀行でしたのでこうして遺構が残っております。錆びた掲示板のレトロさと、垂直に並ぶ柱の外装の重厚さが非常にいいコントラストを放っております。

現在は閑静な佇まいの野里ですが、かつては駐留していた師団と但馬方面からの来訪客で大変に賑わっていたそうです。

界隈は古い商家の佇まいの合間に昭和レトロな建物が並び、北に進んだ先の梅ヶ枝町がかつての野里遊郭の跡地となり、いくつか意匠の凝った建物が残されております。

遺構へ行くには野里街道を歩いて頂くのが分かりやすく、楽しいかと思います。姫路城の東側、美術館や歴史資料館が並ぶ緑地を北へと歩いて行き、慶雲寺という古刹に向かって少し東に向かうと野里街道に至ります。

慶雲寺はお夏清十郎という浄瑠璃の演目で有名になったお寺で、近くの和菓子屋ではお夏清十郎もなかという銘菓も販売されております。

姫路城の直ぐ東側に、日本有数の文芸作品のゆかりの建物が建っている素晴らしいエリアに、ぜひ皆様も足を運んでみてください。