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弊社のビジネスに留まらず、美しいもの、興味を惹かれたものを森下工房(株)社長が撮影し た写真と共にお届けします。
お客様のビジネスや新しいアイデアにお役立てください。
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〒390-0873 長野県松本市丸の内4−1
名称 | 国宝 松本城 |
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見所 | 国内に2城しか現存しない木造の5重天守閣と、背後の雄大な北アルプス。 |
竣工 | 文禄3年(1594年) |
築城者(藩主) | 石川三長 |
この写真について
お話しします。
松本城は、黒い漆と白いアルプスの対比が実に美しい、木造天守閣のお城です。
内堀にせり出した5重の天守閣の堂々とした佇まい。木造の天守閣は国内に12城、中でも五重の天守閣は松本城と姫路城の2城しか現存しておりません。市街地にございますが山城である姫路城と対称的に、松本城は平城であり、周りに内堀を廻らせて防備としております。
戦に備えた造りのため、装飾の少ない松本城です。そのシンプルな機能美が日本中の人々から愛されています。目を引くのが黒漆の上に白い漆喰。この白いラインがアクセントとなり、瓦屋根の繊細な美しさを引き立てます。
夏の撮影となりましたが、内堀の水面に映る松本城の姿は実に涼しげです。夏空の向こうに見える北アルプスの青々とした尾根が、関東、関西のじめじめした猛暑を一時忘れさせてくれました。
松本城は、かつては深志城と呼ばれていました。地元の小笠原氏から戦国の雄、武田信玄のものとなり、やがて武田氏が織田信長に滅ぼされ……以降、木曾義昌、そしてまた小笠原氏から徳川氏へと目まぐるしく所有者が変わった、戦国時代の象徴です。この貴重な建築物が現在まで美しい姿を残している先人の努力に頭が下がります。
春は桜との共演も美しい松本城です。
本丸庭園には名物の「小笠原ぼたん」が白い花を咲かせます。武田信玄に追われた小笠原氏が名花を惜しんで近在の住職に株を託し、その株が昭和になって松本城へ里帰りした由緒ある牡丹です。ぜひ足を運んでみてください。
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